腱鞘炎(ドケルバン病)手首の痛み

ドケルバン病

ドケルバン病とは

単純に言えば、母指(親指)の付け根部分(手首)の炎症の痛みです。

 変化の主だったものは赤く腫れることがあります。

 

昔から手・指の使い過ぎからなると言われていますが、

確かに腱鞘とは、骨と筋肉をつないでいる腱を包み、

腱が滑らかに動くよう支える滑車のような働きをする組織です。

 

腱鞘炎とは、この腱鞘と腱がこすれ合って炎症を起こす病気です。

 

腱鞘炎

 

最近はスマホパソコンのマウスなどの使い過ぎ、

またピアノなどの楽器を演奏する方も多いのですが、

 

更年期の女性や、妊産婦に多いことが知られています。

 

それは女性ホルモンの分泌に関連すると考えられています。

 

利き手だけじゃなく左手首にも多いのはなぜ?

この腱鞘炎の症状で当院にいらっしゃる患者さんは女性に多く、

それもパートなどで働き盛りの50歳代がほとんどです。

 

時々 産後の若いお母さんもいらっしゃり、

赤ちゃんにミルクをあげているときに手首周りが痛いと訴えます。

 

右利きで右手を使ことが多いのに逆に左手首が痛いという方も多く、

その左右の差はありません。

 

どうやら「手の使い過ぎ」だけではなさそうなのです。

 

実は、左手を使わないようでもちょっとした些細な日常的な動作にも

痛みが出る状態になってしまったのです。

 

ですからどうしたの?と聞いても具体的に気づきません。

 

それは女性ホルモンが加齢とともに減少することにより免疫力が低下し、

その働きが失われてしまうため、手の腱や指の関節に痛みやしびれ、

腫れをもたらすと考えられているそうです。

 

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原因の一つはエストロゲンの低下

下のグラフをご覧ください。新聞にあった記事ですが、

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ある調査で、「肩こり・腰痛」「手のこわばり・関節痛」の相談がダントツですが、

 このトラブルについて「更年期に関係する可能性が高い」とういう結果です。

 

ところで、そのエストロゲンって何?

 

それは女性ホルモンの一つだそうです。

 

ホルモンというのは、身体の機能や免疫を分泌させ、

女性の健康を守る大切な役割を果たしますよね。

 

それが加齢とともにエストロゲンというホルモンが減少するのだそうです。

 

エストロゲン

 

エストロゲンは血管や骨などの他、関節を覆う滑膜にも存在するそうですが、

その結果、ヘバーデン結節(指の第一関節の変形)・ばね指なども関係するそうです。

 

更年期や、また産後の授乳期にもエストロゲンが急激に低下し、

その働きが失われてしまうため、手の腱や指の関節に痛みやしびれ、

腫れをもたらすと考えられています。

 

当院の腱鞘炎施療について

基本的にはやはり患部の安静が一番ですが、「手首 サポーター 写真」の画像検索結果

当院にいらっしゃる患者さんは予防のためか

手首にサポーターを巻いてくる方もいます。

 

病院では、ステロイド薬を注射するそうです。「ステロイド注射 写真」の画像検索結果

ただ痛みは一時的に治まりますが、また再発するようです。

また副作用もあるためあまり何度もできないそうです。

 

当院では施療に当たりまずホットパック遠赤外線を使い手首を温めます。

アイシングなど冷やしたりは致しません。

シップも効果がないので貼りません。

 

当院では手首の治療でだけでなく、それに関連する箇所を見極め

肩の背部から指圧マッサージ矯正を行います。

そして同じく、ゆっっくりと腕から手首の方にかけて施療いたします。

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それは、背中や前腕部には多くの神経叢(しんけいそう)があり、

指に続いている神経のバイパスが通り、

そのポイントが交感神経の緊張を和らげることから代謝が高まり

治癒力に働きかけます。

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施療後は、ほとんどの患者さんの経過がよく、

個人差はありますが3回~5・6回くらいの施療で良くなります。

 

手首の腱鞘炎は当院にご相談ください。

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