足底腱膜炎(足裏の痛み)

足底筋膜炎とは?
足の裏の筋肉、筋膜の炎症です。
足底腱膜は、かかとの骨から足指の付け根までつながっており、
土踏まずの部分は少しカーブをしています。

例えば足を弓に見立てると、足底腱膜はちょうど弦(ツル)の部分に相当します。

足底腱膜炎は、上からの体重が足裏にかかるため、無理に引っ張られ筋肉に負荷がかかり炎症が起きるわけです。
結局、足底腱膜が「硬くなる」ことでうまく伸び縮みができなくなります。
長時間の立ち仕事や、しゃがんでの作業などでにより、
筋肉などを無理に引っ張ることで筋膜に微細断裂がおき、周辺に痛みがでる症状です。
さらに悪化すると、ますます腱膜が硬化し歩行時の痛みが強くなる場合があります。
どんな人がなりやすいのか?
1、まずスポーツなどで、強い衝撃を足に繰り返し与えているスポーツなどをしている人です。
例えばジャンプしたり長時間のランニングなどです。

足底筋が硬くなり炎症を起こす原因です。
2、また、加齢による筋力の低下です。
加齢により筋肉は自然に硬くなります。

それに加え、歩き続けたり、しゃがんで草むしりなど
普段の日常生活でも徐々に硬くなり炎症が起こるようになります。
現代は、足のアーチが支える力が弱くなったと言われています。
靴の原因や、運動不足など様々な原因が考えられます。
足のアーチが、体重や衝撃を支える力が弱くなると、
足底筋膜に負担がかかりますので、硬化しやすくなり腱膜炎につながります。
足底筋膜炎は、素足の季節に多くなります。
それはというと、夏場になると女性はおしゃれなサンダルを履きますが、![]()
それがソールが硬いと足裏に負担がかかります。
そうなるとだんだん足裏の筋膜が硬くなり痛みの原因になるんです。
また自宅の中でも硬い床を素足でペタペタと歩きますねよね。
それも痛みの原因につながります。
痛みが出たらできればスリッパを履いた方がいいでしょう。
足底筋膜炎の予防法
上で述べましたように足底筋に対して何らかの疲労が重なり、
また加齢とともに筋膜が硬くなるとお話ししました。
それの予防法は、常に筋膜を伸び足裏のマッサージが効果的です。
その場合、下の写真のようにつま先を上に曲げた状態で足底筋を伸ばしながら
指で3分間くらい指圧してみてください。
これを習慣的に毎日繰り返します。

また足裏を解すため下の写真のようなものも効果的です。

また他に靴の影響もあります。
例えば、製造業などで硬い安全靴を履いているため
足の裏に負担がかかり痛くなるというケースもあります。
その場合は、クッション性のあるインソール(中敷き)を入れてみるというのも効果的です。

当院ではこんな施療をします。
まず足裏の筋肉を遠赤外線で温めます。
筋肉は温めると柔らかくなります。
その後、足裏のツボを指圧施療いたします。
初めは慣れるまで少し痛いですがだんだん和らげば痛みが無くなります。

また足底筋膜とは直接関連しませんが、
そもそも足底筋膜炎は両足には起こりません。
それは重心が極端に片足にかかるためでもあります。
それを改善すべくには、骨盤矯正を行うことがあります。
足底筋膜炎で来院する患者さんは、ほとんど骨盤が硬い状態になっています。
(ちなみに膝が痛いと来院する患者さんも同じく骨盤が硬いです)
つまり腰や骨盤が硬ければ、重心が左右どちらかに固定されるためとも考えられます。
足裏の痛みでお悩みならどうぞご相談ください。

